私たちは「 フリーフロム 」について1mmも知らない

最近よく見かけるようになったフリーフロム。グルテンフリーやアレルギーフリー、プラスティックフリーなど、「○○フリー」が少しずつ増えてきました。需要が高まっている理由はどのようなものがあるのでしょうか?フリーフロムの基本のキから、あなたのライフスタイルを変えてしまうかもしれない魅力まで具体例と一緒にご紹介します。

フリーフロム が世界中に広がっている背景には何がある?

海外のスーパーでは、フリーフロムの商品が特別扱いされずに並んでいます。消費者の意識は、健康志向やナチュラルなものを食べるという価値観に加え「地球と自分に優しいもの」を選ぶ傾向にあります。大手スーパー、食品会社のプライベートブランドが次々と販売される背景には「余計なものは取り込まないフリーフロムな暮らし」を選択する人が増えたことにあるでしょう。

フリーフロムの意味

フリーフロムとは、一般的に特定の成分や原材料、アレルゲン物質を含まないという意味です。
一例ですが、グルテンフリー、ノングルテン、ノーグルテンなど、「○○FREE」「NO○○」「NON○○」「◯◯不使用」と表記されている場合が多いです。不耐症やアレルギーをお持ちの方を対象とした機能性食品から健康、美容のために不要な成分を取りのぞいた食品など多肢にわたります。

フリーフロムのはじめ方

フリーフロム食品編
いきなり完全フリーフロムを目指さない!

日本でも認知されてきたフリーフロム。ただの流行ではなさそうです。「良いと言われているからやってみよう」そんな周りからの影響ではじめる人が多いのではないでしょうか。盲目にならないためにも賢い選択を身につけていきましょう。

「自分は大丈夫だ!」そう思っている人ほどやってる ”あるある!” 特に「食のトレンドに敏感な人」や「健康志向の人」「意識が高い系といわれている人」に多い傾向です...

「炭水化物抜きダイエットがいい」「グルテンが腸に悪いと聞けば」いきなり食事から炭水化物やグルテンを追放する極端な行動に.. これでは健康どころか長き続せずリバウンドの沼にまっしぐらです。

間違った方法をヤル気だけではじめても「不安になったり」「食事がつまらなくなったり」思うような結果は得られません。フリーフロムの知識がない初心者の方にでも成果が出やすい簡単な方法を次のステップでご紹介します。

ぷちフリーフロムからはじめよう!

フリーフロム食品の中で認知度が高いのはグルテンフリ一でしょう。毎日食べている朝昼晩の食事、おやつには結構な割合でグルテンが含まれています。代表的なものは、パン、麺類、揚げもの、菓子類です。意外と知られていませんが、ドレッシングや調味料にもグルテンを含む商品があります。

そのようなグルテンに囲まれた食生活からグルテンフリーを目指すには「少しずつ減らしていくこと」が体に負担のかからない良い方法といえます。

例えば、朝食に食べているパンを小麦粉のパンから米粉のパンに替えていくグルテンフリートライアルをはじめてみるのもいいと思います。週1回から週2週3と体調の変化をみながら少しずつできる手軽さや忙しい朝の時間でも簡単にできることが人気の理由です。米粉以外にも大豆、白高きび製品など、身近なもので楽しむことができます。

次は、最も大切なフリーフロムの心得をお話します。

自分の体に合うか合わないかで考えよう!

私たちは「自分の意思に関係なく」様々な情報に囲まれて暮らしています。ゆえに「判断基準が自分ではない」ケースがしばしばあります。

フリーフロムについても「救世主のように考えること」や「良いとか悪いとか」そういう情報だけを頼りに考えることは注意が必要です。

普段ふれる情報には、万人受けするような表現ばかりで勘違いを起こしそうになりますが「自分の体に合うか合わないか」の判断を大切にしましょう。

食品以外のフリーフロムも同様に「自分に合う暮らし」に加え「地球と自分にもっとも優しく豊かな選択」を判断基準にすることができれば素敵だと思います。

プチフリフロムからはじめて「不安になったり」「体調がすぐれないな」と感じることがあれば、時と場合に応じて専門家や医師に相談することをおすすめします。

くれぐれも焦って自分に合うフリーフロムを探すことはやめましょう。短期的に良い結果が得られるとは限りませんし、個人差、環境によっても結果は異なります。

「あなたのペースで、あなたの○○フロームを」

余計なものは取り込まない暮らし

暮らしの中に、想いや背景が伝わってくるものはいくつあるでしょうか?

私たちは身のまわりにあるものからプロセスを感じとることが容易ではない時代に生きています。

「面倒をフリーにしたり」「手間をフリー」「時間や距離、四季を感じさせないフリー」これらは人間の便利を追求してつくられたフリーです。

便利自体には良いも悪いもありませんが、人間の都合だけで「○○フリー」が増え続けることは「地球にとって」良くありません。

常日頃から意識はしていても気づかないうちに「自分が望まないもの」や「地球に優しくないもの」を取り入れていることがあります。

そうならないためにも「商品の背景にある想い」や「地球環境と暮らしのバランス」を考えてみましょう。

その想いが「地球と自分にもっとも優しく豊かな選択」につながります。

「あなたの選択」それは地球の未来を決める大切な一票です。